まれですが、あります。消費者安全調査委員会の調査(2019年1月公表)では、2008年3月〜2017年11月に登録された住宅用太陽光の火災等127件のうち72件を調べ、パネル・ケーブル由来が13件、パワコン・接続箱由来が59件でした。屋根の下地(野地板)まで燃え広がった7件はすべて「鋼板等なし型」という設置のしかたでした。自宅がこの型かを確かめ、定期的に点検を受けることが大切です。
設置のしかたで火災のリスクが違う
| 設置のしかた | 推定の割合 | 報告書の評価 |
|---|---|---|
| 屋根置き型・鋼板等敷設型 | 約94.8% | 野地板への延焼は確認されていない |
| 鋼板等付帯型 | 約0.7% | ルーフィング上のケーブルが発火すると延焼のおそれ |
| 鋼板等なし型 | 約4.5%(約107,000棟) | パネルやケーブルが発火すると、ルーフィングと野地板へ延焼するおそれ |
多くを占める「屋根置き型」(瓦やスレートの上に架台で載せる形)では、屋根材が燃え広がりを防いでいると考えられています。
主な原因
- パネル:発火したとされる5件はいずれも使用7年以上。配線の接続部の抵抗が高くなり、バイパス回路の常時通電や断線、異常な発熱を経て発火に至ると考えられています。
- ケーブル:10件のうち6件は施工不良が原因と推定。コネクタのゆるみによる発熱、小動物にかじられたことによるショートもありました。
- パワコン・接続箱:水分などが入ったことによる絶縁不良、端子の接触不良など。浴室の近くなど、取扱説明書で禁止された場所に置かれていた例もありました。
所有者がすること
- 設置のしかたを確認:「鋼板等なし型」かどうかを、販売店・施工業者・メーカーに確認する
- 鋼板等なし型なら:メーカーに問い合わせる。太陽光発電協会は、すぐに運転を止めたり取り外したりする必要はないとしています
- 定期点検を受ける:太陽光発電協会は4年ごとの点検を推奨(点検の頻度は?)
- パワコンの置き場所を確認:湿気の多い場所や、取扱説明書で禁じられた場所に置いていないか
報告書のアンケートでは、約7割の所有者が保守点検をしていませんでした。売電をしている人は、事業者として点検などの義務も負うとされています。
出典:消費者安全調査委員会「住宅用太陽光発電システムから発生した火災事故等」(2019年1月28日)、太陽光発電協会「住宅用太陽光発電システムの火災事故に関するQ&A」。