太陽光発電協会(JPEA)は、「太陽光発電システム保守点検ガイドライン」で4年ごとの点検を推奨しています。点検は有償(所有者の負担)が一般的で、販売店・施工業者・点検業者・メーカーに依頼します。日ごろは、発電モニターで発電量を見る、目で見える範囲の異常を確かめる、といった自分でできるチェックを続けましょう。
点検はなぜ必要?
消費者安全調査委員会の調査(2019年)では、使用年数が長いパネルの配線部分の不具合や、ケーブルの施工不良、パワコンへの水分の侵入などが火災等の原因になっていました。同じ調査のアンケートでは約7割の所有者が保守点検をしていなかったことがわかっています(太陽光パネルから火事になることはある?)。
点検で見る主なところ
| 場所 | 主な点検内容 |
|---|---|
| パネル | 割れ・汚れ・変色、固定のゆるみ |
| 架台・金具 | さび・ゆるみ・変形 |
| ケーブル・接続箱 | 被覆の傷み、コネクタのゆるみ、小動物の被害 |
| パワコン | 表示・異音・異臭、吸気口の汚れ、絶縁抵抗などの測定 |
| 発電量 | 過去の発電量や同じ地域の家と比べて大きく下がっていないか |
※ 点検項目は一般的な例です。点検業者の作業範囲は見積もりで確認してください。
自分でできること
- 発電モニターで毎月の発電量を記録し、前年の同じ月と比べる(発電モニターの見方は?)
- パワコンにエラー表示が出ていないか、異音・異臭がないか
- 地上から見える範囲で、パネルのずれや割れ、鳥の巣がないか
- 台風・大雪・地震の後は特に注意して見る
屋根に上っての確認や、パネルの洗浄は転落や感電のおそれがあるので、自分ではしないでください(パネルの洗浄は必要?)。
「点検が義務化された」という勧誘に注意
国民生活センターには、「太陽光発電設備の点検が義務化された」と言われて高額な契約を勧められたという相談が急増しています(2024年度613件)。点検の義務の有無は、FIT・FIP制度の利用や出力などで異なります。その場で契約せず、まず設置した販売店やメーカーに相談しましょう(点検商法とは?)。
出典:太陽光発電協会「住宅用太陽光発電システムの火災事故に関するQ&A」、消費者安全調査委員会 報告書(2019年1月28日)、国民生活センター(2025年6月4日)。