自家消費は、太陽光で発電した電気を売らずに家で使うことです。家で使った分は電力会社から買わずに済むので、その分の電気代(電力量料金・燃料費調整額・再エネ賦課金)がかかりません。売電価格が買う電気より安い今は、1kWhを売るより、1kWhを使うほうが得になりやすくなっています。
余った電気だけが売られる
家庭用の太陽光(10kW未満)は「余剰売電」です。発電した電気は、まず家の中で使っている家電に流れ、使い切れなかった分だけが電力会社に売られます。夜や雨の日など足りないときは、いつもどおり電力会社から買います。
売るより使うほうが得な理由
| 1kWhの行き先 | 手に入るお金・浮くお金 |
|---|---|
| 売る(1〜4年目) | 24円 |
| 売る(5〜10年目) | 8.3円 |
| 売る(卒FIT後、国の想定) | 10.0円前後 |
| 家で使う(国の委員会が置く便益) | 27.45円 |
国の調達価格等算定委員会は、住宅用の自家消費1kWhあたりの便益を27.45円としています。2026年度の認定の場合、最初の4年は売っても24円なので差は小さいですが、5年目からは使うほうが1kWhあたり約19円も得になります。
※ 実際の便益は、あなたの家が電気を買う単価で決まります。電気料金の明細で確かめましょう(自家消費1kWhの価値はいくら?)。
どれくらい自家消費している?
国の委員会が集めたデータでは、住宅用太陽光の発電量のうち売っている割合は平均64.8%(中央値60.7%)でした。つまり、平均的な家は発電した電気の3分の1ほどを家で使っていることになります。昼に家にいる時間が長い家、昼に家電を動かす工夫をしている家ほど、この割合が高くなります。
自家消費を増やす方法
- 洗濯機・食洗機・掃除ロボットなどを昼に動かす(昼間に回したい家電は?)
- エコキュートを昼に沸かす設定にする(エコキュートを昼に沸かすと得になる?)
- 蓄電池にためて夜に使う(蓄電池は本当に必要?)
- 電気自動車を昼に充電する(EVと太陽光の組み合わせは得?)
出典:調達価格等算定委員会「令和8年度以降の調達価格等に関する意見」(2026年2月5日)、資源エネルギー庁「買取価格・期間等」。