卒FIT後の選択肢は、大きく①今の電力会社で売り続ける ②別の事業者に売る ③蓄電池・EV・エコキュートなどで自家消費を増やすの3つです。追加の費用がかからないのは①②、電気代をより大きく減らせる可能性があるのは③。まずは①②で売り先を決め、③は費用と効果を計算してから検討するのが現実的です。
3つの選択肢を比べる
| 選択肢 | 追加の費用 | 手間 | 向く家 |
|---|---|---|---|
| ①今の電力会社で継続 | なし | 少ない | 手続きを最小限にしたい家 |
| ②別の事業者に売る | なし | 契約の比較・切り替え | 少しでも高く売りたい家、電気を買う契約もまとめて見直したい家 |
| ③自家消費を増やす | 蓄電池などの購入費 | 機器選び・工事 | 夜の電気が多い家、停電に備えたい家、EVを持つ予定の家 |
①②売電を続けるとき
卒FIT後の買取価格は事業者ごとに違い、国の調達価格等算定委員会が2025年12月時点の買取メニューを調べたところ、平均10.0円/kWh、中央値9.5円/kWhでした(卒FIT後の買取価格はいくら?)。電気を買う契約とセットにすると買取価格が上がるメニューもあるので、買う電気の料金と合わせて比べましょう。
資源エネルギー庁の体験談では、売電先を変えた人が「変更の手続き自体はとても簡単」と話しています。切り替えはお客様番号などの情報を伝えて進めるのが一般的です(卒FITの手続きは何をすればいい?)。
③自家消費を増やすとき
卒FIT後の売電は10円前後なのに対し、電力会社から買う電気はそれより高いのが一般的です。買う単価と売る単価の差が大きいほど、自家消費を増やす価値は高くなります。
- お金をかけずにできること:洗濯・食洗機・掃除などを昼に回す、エコキュートを昼に沸かす設定にする
- 機器を入れること:蓄電池、電気自動車+V2H、昼に沸かせるエコキュートへの買い替え
蓄電池は「卒FITしたら必ず必要」ではありません。たとえば1日に5kWhを蓄電池にためて夜に使えたとしても、売れば10円・買えば30円(例の値)なら、得をするのは1kWhあたり20円、年に約3.6万円です。この効果と蓄電池の価格・寿命を比べて判断しましょう(蓄電池は元が取れる?)。
選び方の手順
- 満了のお知らせで時期を確認
- ①②の買取価格を比べ、まず売り先を決めて契約する(満了に間に合わせる)
- 電気料金の明細から夜の使用量を確認し、③の効果を計算する
- ③を選ぶなら、補助金の有無を調べて相見積もりを取る