Q.058売電・FIT・初期投資支援

初期投資支援スキームで得になる?損になる?

公開日  運営:太陽光発電の疑問100運営事務局

10年間に受け取る売電収入の合計は、以前の「15円×10年」とほぼ同じです。違いは受け取る時期で、最初の4年に多く受け取れる分、早く設置費用を回収できます。ただ、5年目からは収入がぐっと減るので、その前提でお金の計画を立てることが大切です。

売電量が同じなら合計はほぼ同じ

毎年同じ量を売るとすると、1kWhあたりの10年間の合計は次のとおりです。

方式計算10年の合計(1kWhあたり)
15円×10年(2025年度上半期まで)15円×10150円
24円×4年+8.3円×6年(2025年10月〜)96円+49.8円145.8円

単純に足すと、階段型のほうが1kWhあたり4.2円(約3%)少なくなります。一方、早くお金が入るので、ローンの利息を減らせたり、その分を別のことに使えたりします。資源エネルギー庁はこのスキームを「国民負担には中立的な形で、投資回収の早期化を図る価格設定」と説明しています。

1年に2,500kWh売る場合の売電収入の累計。階段型は4年目まで早く増え、10年目ではほぼ同じになる(例の値) 0万10万20万30万40万0年24681015円×10年24円→8.3円円
1年に2,500kWh売る場合の売電収入の累計。階段型は4年目まで早く増え、10年目ではほぼ同じになる(例の値)

計算例(1年に2,500kWh売る家)

年15円×10年24円→8.3円
1〜4年目(毎年)37,500円60,000円
5〜10年目(毎年)37,500円20,750円
4年目までの累計150,000円240,000円
10年間の合計375,000円364,500円

※ 売電量2,500kWh/年は計算のための例です。実際の売電量は、発電量と家で使う量で変わります。

得をしやすい家

  • ソーラーローンを組む家(早く返せば利息が減る)
  • 5年目以降に蓄電池やEVなどで自家消費を増やす計画がある家
  • 昼に家にいて、もともと自家消費が多い家(売電価格が下がっても影響が小さい)

注意が必要な家

  • シミュレーションが「1年目の売電収入×10年」になっていないか(5年目からは約3分の1)
  • 5年目以降のローン返済を、売電収入でまかなう前提にしていないか
  • 途中で別の買取先に乗り換えられる、と思っていないか(原則できません)

判断の軸は「売電でいくら入るか」より、「電気を買わずに済む量がどれだけ増えるか」です。8.3円は買う電気よりずっと安いので、5年目からは自家消費を増やすほど得になります(売電と自家消費の損益分岐はどこ?)。

出典:資源エネルギー庁「買取価格・期間等」、資源エネルギー庁「屋根設置太陽光発電の初期投資支援スキーム」、経済産業省 報道発表(2025年3月21日)。

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