Q.018我が家に向く?元は取れる?

太陽光発電は元が取れる?

公開日  運営:太陽光発電の疑問100運営事務局

国の委員会が価格を決めるときに使う数字で5kWの家を試算すると、設置費用を取り戻すまでに12〜16年ほどかかり、20年使えば37万〜74万円ほど手元に残る計算になります。ただし、これは平均的な前提での目安です。屋根の向き・影・設置費用・昼間の電気の使い方で結果は大きく変わるので、必ず自分の家の数字で計算しましょう。

国の想定値で試算する

経済産業省の調達価格等算定委員会は、毎年、住宅用太陽光の費用や発電量のデータを集めて売電価格を決めています。その数字(2026年2月の意見書)を使って、5kWの太陽光を載せた家を試算しました。

項目使った数字出どころ
設置費用1kWあたり28.9万円(5kWで144.5万円)新築・2025年設置の平均値
発電量年6,000kWh(設備利用率13.7%)委員会の想定値
売る割合64.8%(残り35.2%を家で使う)余剰売電比率の実績平均
自家消費の価値1kWhあたり27.45円委員会が置く自家消費の便益
売電価格24円(1〜4年)、8.3円(5〜10年)、10円(11年目〜)2026年度の価格/卒FIT後の想定値
維持費1kWあたり年3,000円(年15,000円)委員会の想定値
5kWの試算。設置費用144.5万円を、売電と電気代の節約で取り戻していく累計の推移 -150万-100万-50万0万50万100万0年246810121416182028.9万円/kW・維持費3,000円/kW25.5万円/kW・維持費1,045円/kW累計(円)
5kWの試算。設置費用144.5万円を、売電と電気代の節約で取り戻していく累計の推移

試算の結果

条件回収できる年20年後の手残り
費用28.9万円/kW・維持費3,000円/kW16年目約37万円
費用25.5万円/kW(2026年度の想定値)・維持費3,000円/kW14年目約54万円
費用28.9万円/kW・維持費1,045円/kW(実績平均)14年目約57万円
費用25.5万円/kW・維持費1,045円/kW12年目約74万円
費用28.9万円/kW・家で使う割合50%14年目約64万円

※ パネルの出力の低下、パワコンの交換費用、電気料金の変動、ローンの利息は入れていません。パワコンは使っている間に交換が必要になることがあり、その費用の分だけ回収は遅くなります(パワコンの寿命と交換の目安は?)。

回収が早くなる条件

  • 設置費用が安い:1kWあたりの価格が回収年数に一番効きます(1kWあたりの価格はいくらが目安?)。
  • 昼に電気をよく使う:8.3円で売るより、27円前後の電気を買わずに済ませるほうが得です。
  • 南向きで影がない屋根:発電量がそのまま収入と節約になります。
  • 補助金が使える:自治体の補助金があれば、その分だけ回収が早まります。

回収が遅くなる条件

  • 北向き・影が多い屋根で、発電量が少ない
  • 相場より高い見積もりで契約した
  • パワコンの交換や屋根の補修などの出費が重なる
  • ローンの金利が高い

お金以外の価値も考える

太陽光は、停電したときに昼間の電気を使える(停電したら太陽光の電気は使える?)、電気料金が上がったときの影響を小さくできる、といった面もあります。一方で、点検や屋根の管理の手間もかかります。「何年で元が取れるか」に加えて、20年使い続ける前提で家の計画と合うかを考えましょう。

自分の家の条件では太陽光の回収年数の計算で試算できます。

出典:調達価格等算定委員会「令和8年度以降の調達価格等に関する意見」(2026年2月5日)、資源エネルギー庁「買取価格・期間等」。試算はこれらの数字を使った当サイトの計算です。

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